一宮校との絆歌詞に

友人や地域に感謝

 27日に閉校式と卒業式が行われる県立淡路高校一宮校の3年生36人が、全員で作詞した歌「KIZUNA(絆)」を卒業式で歌う。各自が考えた歌詞の単語やフレーズを、国語教諭が一つにまとめた。25日、会場の体育館で練習した生徒たちは「閉校は悲しいけど、最後の卒業生として堂々と歌いたい」と話している。

 「多くの支えに励まされ 紡いできた私たちのこのKIZUNA」「今私たちは旅立つ ありがとうの言葉残して」――。

 生徒たちは学校や友人、地域への感謝の気持ちをつづり、作詞経験のある梅林真道教諭(45)がつなぎ合わせた。

 夏の甲子園大会のテレビ番組で流れる曲などを作ったシンガー・ソングライター西浦達雄さんが、進路講演会で同校を訪れた際に作曲を快諾。落ち着いたテンポで、希望にあふれる明るい曲調に仕上がった。

 「閉校が決まった後も、前向きに頑張ってきた生徒たちの気持ちを一つの詞にしました」と、当日はピアノ伴奏を担当する梅林教諭。

 指揮の寺岡小瑞さん(18)は「学校がなくなるからこそ友人との絆を大切にしたい、という思いを込めます」と話している。

 25日は、「我らの学舎ここにあり」と書かれた閉校記念碑の除幕式もあり、生徒や卒業生ら約60人が除幕した。

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